2017年02月08日

暗雲漂う日米首脳会談

2016年のアメリカ貿易統計が出ました。

対日赤字は中国に次ぐ第二位に浮上しました。

3年ぶりです。

米貿易赤字 日本2位に 16年、車が拡大 日経

モノの貿易での対日赤字は689億ドル(約7兆7千億円)となり、相手国別では3年ぶりに中国に次ぐ2位に浮上した。

トランプ大統領が「不公平だ」と批判する自動車関連も対日赤字が526億ドルに増加。

10日に開く日米首脳会談では、貿易不均衡を巡って議論になりそうだ。

米国の貿易赤字国としてはドイツを抜いて2位に浮上した。

自動車関連の貿易赤字は前年速報値(489億ドル)から大幅に増え、対日貿易赤字全体の8割弱の規模となった。

米国のモノの貿易赤字を最も計上しているのは中国で、3470億ドルと全体の47%を占めた。

3位はドイツで、4位がメキシコだった。

トランプ政権は日中独を通貨安誘導と批判するなど、早くも貿易赤字削減の標的としている。


スクリーンショット (1001).pngスクリーンショット (1002).pngスクリーンショット (1003).pngスクリーンショット (1004).pngスクリーンショット (1005).png

明日、安倍首相は訪米しますが、よりにもよってこの悪いタイミングでの貿易赤字の発表です。

対日貿易赤字の80%が自動車関連の赤字です。

この発表を受けて、まず中国が標的にされています。

中国に制裁関税です。



スクリーンショット (987).pngスクリーンショット (988).pngスクリーンショット (989).pngスクリーンショット (990).pngスクリーンショット (991).pngスクリーンショット (992).pngスクリーンショット (993).png

有言実行です。

米、中国製資材に制裁関税 新政権で初の正式決定 日経

トランプ政権は中国の不公正貿易に厳しい姿勢で臨むとしており、政権発足直後の1月23日には、商務省が中国製のタイヤに制裁関税を課す方針を決めている。

今後も中国製品に対する制裁関税の発動が相次ぐとみられ、米中間の貿易摩擦が一段と激しくなりそうだ。


今後も次々と高関税を中国にかけていくようです。

アメリカの貿易赤字第二位の日本が、次に狙われるかもしれません。

順当にまず第一位の中国に関税をかけています。

2月1日にこういった記事が出たばかりでした。

米、対中赤字で15年間に340万人の雇用喪失 報告書 AFP

米国では中国に対する大幅な貿易赤字により、2001〜2015年に340万人の雇用が失われたとする報告書をまとめた。

報告書によると、中国からの輸入品への依存が深まっていることや、中国の不公平な貿易慣行が米製造業の空洞化につながっている。

貿易赤字で失われた雇用のうち、4分の3を製造業が占めたという。

トランプ氏は従来の貿易政策について、米産業の雇用が中国やメキシコに流れる元凶になっていると主張し、その性急な転換を進めている。

報告書の内容はそれと軌を一にする形となった。


7兆7000億円の80%弱、正確には76%でしょうが、6兆円ほどであり、日本はほとんどが自動車とその部分品輸出で対米黒字を叩きだしていることになります。

ちなみにアメリカからの日本への完成車輸入は、わずか901億円ほどです。

6兆円と1000億円弱では、確かに貿易不均衡と言えます。

67倍もの差があります。

これは当然、トランプ大統領としては問題視してくるのではないか。

現地時間10日からの日米首脳会談がどうなるか、今まで以上に注目されてくるでしょう。

日程はこれです。

スクリーンショット (997).pngスクリーンショット (998).pngスクリーンショット (999).pngスクリーンショット (1000).png

時間と日にちはすべてアメリカの現地時間です。

日本時間の11日深夜1時か2時ごろには、記者会見が開かれるようです。

ただ日本と中国の差があり、中国はアメリカの同盟国とは言えませんが、日本は一応同盟国です。

ニューヨーク・タイムズが、今月の3日、アメリカの同盟国順位を公表しています。

144ヵ国を対象としています。

2014年の順位と2017年の順位が掲載されています。

これですね。

Which Country Is America’s Strongest Ally? For Republicans, It’s Australia NYT

ずっと下の真ん中の方に144ヵ国の順位が乗っています。

「DEMOCRATS」とは民主党であり、「REPUBLICANS」とは「GOP」とも言いますが、共和党です。

民主党にとって最も親しい国はイギリスですが、共和党にとってはオーストラリアとなっています。

「EVERYONE」は全体的にみた統計です。

これですね。

画像をクリックで拡大・縮小

doumeikoku1.jpg

doumeikoku2.jpg

doumeikoku3.jpg


総合では同盟国1位は「カナダ」であり、2位は「イギリス」、3位は「オーストラリア」と続きます。

日本の順位は「21位」です。

2014年は名誉白人らしく「12位」につけていたのですが、9ランク下がって「21位」です。

ベスト20位にも入っていないのですね。

衰退国に興味はないということでしょうか。

それほど重要視されている国とは思えませんから、中国と同様の措置を取ってくる可能性は高い。

覚悟しておいた方がいいかもしれません。

韓国(South Korea)も同じく「24位」から「27位」に低下しています。

インドは「30位」で変わらずです。

これがアメリカの同盟国順位ですが、中国は144ヵ国中「129位」であり、2014年の「125位」から低下し、アメリカとは疎遠な国となっています。

144ヵ国中最下位は北朝鮮であり、その次ぎにイラン、シリア、イラクと続きます。

トランプ大統領が親ロシア路線をとっておりますが、ロシアは中国よりも更に疎遠な「138位」であり、2014年の「139位」から1ランク上げています。

この順位を見ればトランプ大統領の親ロ路線が、いかにアメリカ国内で奇異な路線か分かります。

特にトランプ氏は、日本は金融緩和によって円安誘導をしており、その分アメリカの富が奪われていると主張しており、円安誘導を批判しています。

すぐに金融緩和をやめろと圧力をかけてくれば、それで日本はおしまいです。

長期金利が暴騰し、財政破綻となります。

トランプ氏の鶴の一声で財政破綻し、日本という国そのもが危機に瀕してしまう。

ある意味凄い大統領です。

言葉と圧力だけで世界経済第三位の日本を破滅させることができるのですからね。

日本はアメリカとTPPに変わる新たな広域経済協定を提案するようですが、どうしてもアメリカを引きずり込もうとする。

円安の原因になっているイールドカーブ付き量的・質的金融緩和への批判を、果たして封じ込めることができるでしょうか。

今回の日米首脳会談は、いつもの会談とは趣が異なっています。

中国のような厳しい対応を迫られますと、日本は4年間、地獄を見ることになるでしょう。

・・・地獄を覗くことになる ?、・・・いや、いや、地獄に堕ちることになるでしょう。

特に日本は自動車で稼ぎすぎです。

これに対して何も言わないというのも考えにくい。

また何をしてくるのかも予測ができません。

なんせこの大統領はこれですからね。

14649-580x401.jpg

俺だって、自分で何をするか分からない

嵐となるか、凪となるかは、トランプの風次第です。

スポンサーリンク



posted by 管理者 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/178703399

この記事へのトラックバック